昭和詰将棋
秀局懐古録
上巻百題 |
・詰将棋100題(図面、作者、手数表示のみ) |
26p |
秀局懐古録解説 |
※特に名前付きの作品のみ掲載します。
一、普通型(創作型 古典型 等)=57局
「攻城戦」(松井雪山)/「風雷」(小南夏樹)/「天馬空行」(酒井桂史)/
「蜀の桟道」(里見義周)/「竹生島」(黒川一郎)
・遠角・遠飛局=4局
「風車」(宮本兼利)
・不成局=10局
「双方不成」(平田好孝)/「双方不成」(北原義治)
・小駒局=1局
二、実戦型=6局
三、趣向型=28局
「豊秋」(奥坂金次郎)/「周辺廻」(佐藤千万喜)/「連桂跳」(有馬康晴)/
「玉座還元」(熊谷正郷)/「金銀連鎖」(北原義治)/ヤスリ(黒川一郎)/
「槍襖」(北村研一)/「旅路」(黒川一郎)/「遠龍ズラシ」(山田修司)/
「襷掛」(門脇芳雄)/「歯車」(黒川一郎)/「風車」(小川悦男)
・龍馬鋸引等
・煙詰
「落花」(黒川一郎)
四、曲詰=9局
・アブリ出し
「京の字」(丸山正為)/「桝型」(今田政一)/「市松」(植田尚宏)/
「襷掛」(渡部正裕)
・成型の図
「京の字」(丸山正為)/「引違い」(引間重治)/「市松」(千葉勝美)/
「王の字」(奥園幸雄)/「クモの巣」(谷向奇龍) |
212p |
◆内容紹介(序より抜粋) ※便宜上、文体はすべて現代漢字・現代仮名遣いに統一しました。
詰将棋の秀作といえば、何れも古作物の中にのみあるのではないかと思われがちのようであります。(中略)ところがです、現代においても古名局といわれるものに比し遜色を示さぬ図式が各将棋誌々上に現れているのです。(中略)私は現代のこれらの香り高い名局が、昭和人の趣向詰の妙局が次第次第に忘失し去られ、散逸してしまいそうな形勢に不安を感じているのです。
(中略)私はこれらの佳局を一ヶ所に纏めて、散逸を防ぎ、かねて、私たちの子孫に昭和に生きた詰棋人の鑑賞の便を計りつつその内容を誇りたかったのです。
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