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将棋ゲームブック(1) 矢倉大作戦 (堅陣、矢倉城の攻防) |
[総合評価] C 難易度:★★★ 見開き1問1答 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:A 初級〜中級向き |
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【著 者】 青野照市 | ||||
【出版社】 創元社 | ||||
発行:1987年7月 | ISBN:4-422-75031-3 | |||
定価:825円 | 190ページ/18cm |
【本の内容】 |
・スズメ刺し▲3七銀戦法=62p(28問) ・スズメ刺し▲3七桂戦法=60p(27問) ・▲4七銀型同型矢倉戦法=65p(30問) ◆内容紹介 この本は、読者が実際に駒をにぎり、一局の将棋を指す感覚で、次々に展開する問題を解いていく、いうなれば将棋の“サバイバルゲーム”として構成してある。初手から刻々と変化していく局面を、そのたびに情況を読み、正解手を考えることで、自然に定跡や手筋、寄せの力を養うことができるものと思う。 |
【レビュー】 | |||
次の一手形式で矢倉戦法をマスターする本。攻め筋の分かりやすいスズメ刺しと、本格矢倉のひとつ▲4七銀型同型矢倉を題材にしてある。 問題局面に対して、ヒントを読みながら次の一手を考えていく形式。最善手が10点、次善手が8点、悪手が0点といった具合に点数を加算していき、総合点で6級から四段までの判定をする。この棋力判定はおおむね正しいと思う。 専門的な変化は抜きにして、ひとつの変化を最終盤まで掘り下げている。初手から1手〜5手ごとに次の問題になるので、初級者が3手の読みの訓練をするのにちょうどいい。 なお、各章末に、仕掛けで後手が変化した場合の解説が4ページほどある。また、現代矢倉と駒組みの見解が異なる点がたまにある(たとえば「▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲6六歩は次善手」という見解。現代では主流の手順)が、有段者でなければそれほど気にしなくていいと思う。(2002July07)
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