FILE No.001/002/003
「嗚呼 大トン死」公募!
あなたの大トン死(>_<")イタッ をこのページに載せてみませんか(笑)?
あなたの実戦譜・プロの手・etc何でも構いません。
棋譜・ポイントとなった手(局面)・簡単な解説と感想を添えて
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嗚呼 大トン死・・・

File No.002

2手スキ!

FILE No.002も私の実戦から。△が私です。(便宜上、▲△反転)

自陣は即詰みはないとはいえ、飛馬桂と に殺到されて、持駒の角桂では受けようがない形。

ただし、と金が玉に迫るまでには、2手のスキがある。

ここで、△91龍と香を取った。

香を追加しても、受けがないことには変わりはない。

▲は、△91龍をやることがないのでとりあえず駒を取っただけと見たようだ。▲52とで後手玉に迫る。

しかし、△91龍には秘密の狙いがあった。

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一手 受けておけば・・・!
左美濃攻略の第一歩。玉のコビンをこじ開ける。

△75桂!

捨て駒を打って玉のコビンをこじ開ける手筋は、左美濃攻略に限らずよく使うので覚えておきたい。

左美濃攻略法を見る。

▲同歩 △65角!
▲88玉 △87香!

▲79玉 △89香成!

▲同銀 △77桂!

▲59桂。(左図)

−−−−△87馬!

▲78金 △49龍!(左図)

▲87金 △52龍

▲68角 △69龍

▲88玉 △89龍

▲77玉 △78銀!

▲76金 △87龍

▲66玉 △65金!

▲同金 △同歩

▲同玉 △64歩(左図)まで。

△には、52のと金が迫るヒマはなかった。

▲としては、左図の局面が問題だったわけである。

△は角桂香では受けはない。唯一の狙いの△75桂65角さえ封じておけば、▲の勝ちだった。

左図で▲66歩で、 △から有力な攻めはない。あとは、▲42馬52と でいい。

▲42馬△51金なら、▲同馬△同銀▲同飛成でいい。角角桂香では依然として速い攻めも受けもない。

今回の実践例も、広い意味でトン死と言って良いと思う。

たまには「勝って覚えられれば一番いい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


左美濃を瞬殺せよ!

↑美濃囲い

 

↑(上)左美濃 (下)美濃囲い

 
美濃囲いは堅い。手数がかからない割には堅い。どんな囲いでもそれ以上の勢力で攻めれば落ちるのだが、少なくとも居飛車船囲いよりは堅い。

居飛車船囲いvs振飛車美濃囲いの戦いでは、飛角銀桂を互角に交換できれば(さばければ)、振飛車有利と言われる。寄せ合いになったときに、美濃囲いに抵抗力があるということだ。

ならば、堅さには堅さで対抗すればいいではないか。そうして、居飛車左美濃囲い居飛車穴熊が生まれた。10数年ほど前、これらの登場でプロの振飛車使いは駆逐されかけた。近年は、四間飛車藤井システムの流行で、プロの実戦ではあまり指されなくなっているが・・・。しかしアマの間では、今なお有効な振飛車対策である。


美濃囲い左美濃、見た目はよく似ている。が、攻略法は全く異なる。

例えば、美濃囲いは、左上図から簡単に攻略できる

一段目に飛車を打ち込み、▲62銀が急所の一着。銀のタダ捨てだが、△同金▲71角(王手)△92玉▲62角成で寄り。以下△61銀打なら、▲71角としておいて、次の▲82金61飛成(取れば▲93銀からの詰み)を狙う。

このほかにも美濃囲いの崩し方はいろいろあるが、それは別の機会に・・・・。


ところが、左美濃には、この崩し方は通用しない。

左下図から▲42銀△同金▲31角としても、王手ではないので、△41金くらいで攻めは途切れてしまう。このあと▲41同飛成△同銀▲22金はさすがに無理筋。

このように、左美濃は、美濃以上に横からの攻めに強い。(さすが美濃より手がかかっているだけある!)

通常、振飛車側の方が圧倒的にさばけているということは少ない。ということは、左美濃の弱点を知らずに、同じように横から攻め合いをしていては、いつも一手負け。何とか別の方法を考えなければならない。どうするか?

そこで左美濃には、横と玉頭の両方から攻めるのが有効になる。

左図はよくある場面。お互いに比較をさばき合って、桂香を持った形。振飛車側の形や持駒が微妙に違うだけでも、異なる攻め方が必要になるが・・・

▲35桂で玉のコビン(斜め上)をこじ開けるのが急所。△22玉なら23香が厳しい。

▲35桂△同歩▲45角。(←左図

  • △34桂と受けても▲35歩がやはり厳しい。

ただし△の持駒に金か銀があれば、△34銀(金)で受かってしまうので注意。△34銀▲35歩△45銀▲同歩では、さすがに足りない。

左上図から△22玉▲23香△31玉▲21香成△同玉▲33桂左図
  • △同銀なら▲41龍以下詰み。
  • △22玉なら粘れるが▲41桂成で攻めは続く。

今回は、うまくいった例の一つであるが、左美濃攻略には、玉頭かコビンから攻めることを常に頭に入れておこう

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